近年、動物性のものを買わない「ヴィーガン(ビーガン)」という生き方が近年世界的に注目を浴びています。
ヴィーガンの人が実践している食事スタイルは、「プラントベース」と呼ばれる完全菜食です。
プラントベースダイエットは健康上のメリットが多いという認識が、海外では常識になりつつあります。
そんな中、国内では人気ユーチューバーたちを中心に、「ヴィーガンは不健康」という噂が後を絶ちません。
ヴィーガンは不健康って聞いたよ。
そんな人に是非読んでほしいな!
そこで今回は最新の学術論文などを参考に、ニュートラルな視点で検証してみることにしました。
こんな疑問を解決します。
- そもそもヴィーガンって何?
- ヴィーガンって何を食べるの?
- ヴィーガンの食事は不健康?
それでは見ていきましょう。
そもそもヴィーガンとは?
ヴィーガン(Vegan)を一言でいえば、あらゆる動物搾取を最小限に抑えて生活する生き方のこと。
例えば、このようなアクションで社会に抗議しています。
- 肉・魚・乳製品・卵等動物性食品を食べない
- 動物性の皮などの衣類を買わない
- 動物実験された化粧品などを買わない
制約が多いなあ…。
そう思われがちだけど、ヴィーガンは強い意思を持って行動している活動家なんだ。
ヴィーガンは食生活のことではなく、反動物搾取を目指す生き方のことである。
ヴィーガンになるきっかけは様々なんだ。
ヴィーガンになるきっかけは、主に下記の3つであることが多い。
- 動物のため
- 地球環境のため
- 健康のため
この記事では、ヴィーガンが実践する食生活「プラントベース(植物性中心の食生活)」における健康上の影響にフォーカスしています。
この記事では、ヴィーガンが実践する食生活「プラントベース(植物性中心の食生活)」における健康上のメリットにフォーカスしています。
ヴィーガンって何を食べるの?
ヴィーガンの人たちは、「プラントベース(植物性中心の食生活)」という食事スタイルを実践しています。
大きな違いは動物性タンパク質を摂取しない部分にあり、植物性タンパク質に置き換えています。
主な植物性タンパク源としては、下記のようなものがあります。
- 豆類
- 穀物
- ナッツ
- 野菜
野菜からタンパク質を摂取するってどういうこと?
タンパク質が多く含まれている、例えばブロッコリーなんを多く食べるよ。
実はこんな簡単な食事内容でも、一日に必要なタンパク質の量をクリアすることが可能なんです。
一方、ヴィーガンが摂取しないものといえば、例えばこのようなものがあります。
- 肉類
- 魚介類
- 乳製品
- 卵
- はちみつ
- ゼラチンなど
ヴィーガンの食事は不健康?
エネルギー生成のために肉を食べるべき?
肉がないとパワーが出ないよ。
動物性(特に赤身肉)を中心とした食事法は効率よく筋肉量を増やし、より多くのエネルギーを生成すると言われていますよね。
また肉を多く摂取することで、多発性硬化症(MS)や関節リウマチなどの自己免疫疾患などの特定の病気が改善する可能性があるという説もあります。
例えば、精製された白砂糖や、パン・米などの炭水化物などです。
そのため、肉を食べる人は他の余分なものを食べる量が減り、効率よくダイエットできるということですね。
しかし、その効果は一時的なものにすぎません。
最近の研究によると、肉自体には体内で炎症を起こす性質があるため、肉の量を減らし、野菜、豆類、キノコ、上質なオイルと組み合わせるべきだと言われています。(参考論文1、2)
でも昔の人も狩猟で肉を食べてたでしょ?
はるか昔、基本が低く食べ物が少なかった氷河期では、
短時間でエネルギーとなる肉を食べることは、効率の良い生存戦略だったかもしれません。
しかし、今日の私たちが関心を寄せているのは、今日を生き延びることではありません。
「健康に長生きすること」ですよね。
そのため、短期的なメリットよりも長期的なメリットに注目する方が賢明だと思います。
タンパク質源を正しく選択することにより、健康と長寿に大きな影響を与えることが分かってきています。
特に現代では、肉など動物性タンパク質を摂取することによるデメリットの方が目立ってきています。(参考論文8)
人間が肉食動物か草食動物どちらに近いかについてはこちら。
近年推奨されている食事スタイル
時代は植物性タンパク質を中心にしたプラントベースの食生活。
近年の傾向としては、動物性タンパク質を控え、植物性タンパク質中心の食生活にする際の健康上のメリットを示している学術論文が多く見られています。
これは、プラントベースの食事法によって不足する栄養素があるにも関わらずです。
相対的に見ると、一部栄養が足りなくてもプラントベースの方が安全ってことなんだね。
ある統計では、動物性タンパク質(特に肉)の摂取量が多いほど死亡リスクの増加率と比例することを示しています。(参考論文5)
※この研究では魚、卵、乳製品、植物タンパク質源の摂取は、死亡率と関連していなかったとしています。
卵、加工肉、未加工の赤身肉、鶏肉の動物性タンパク質を、ナッツ、全粒穀物、マメ科植物に置き換えることは、死亡リスクの低下に関連していることを明白に伝えている論文はたくさんあります。(参考論文6、7)
結局どうすればいいの?
以上のデータを踏まえ、本記事では下記のように結論を出しました。
動物性タンパク質は、短期的に見れば健康上のメリットがあるかもしれないが、長期的な健康を目指すのであれば、植物性タンパク質の方が適している。
しかし、肉食、プラントベース、地中海ダイエットなど、どんな食事法を選んでも完璧なものは存在しません。
植物性タンパク質を中心としたプラントベースの食事法ではどうしても不足する栄養素があるため、必要に応じてサプリなどで補っていくことが理想的と言えるでしょう。
食事スタイルを変える時は無理をしない
慣れ親しんだ食事スタイルを急に変えるのは簡単ではありません。
自分に合った方法で、少しずつ変えていくようにしましょう。
まずはプラントベースの食事を好きになるところから始めるといいよ。
急な変化で体調崩しちゃったら本末転倒だもんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年、動物性が危険と気づきプラントベースに移行する人が、世界中で急増しています。
今までの当たり前はもう、「昔の話」になってきています。
まずはご自分の食生活を見直してみましょう。
このブログでは、ヴィーガンの思想や健康上メリットに関する様々な情報を発信しています。
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