牛乳は体に悪い説を最新論文を用いて徹底解説!【科学的根拠】

牛乳 体に悪い 不健康 科学的根拠

学校では当たり前のように毎日飲まされる牛乳

一昔前は、「牛乳は完全栄養食」と褒めたたえられていましたよね。

そんな牛乳ですが、近年は体に悪いという説が後を絶ちません。

牛乳が体に悪いって噂を聞いたんだけど!

一方、牛乳は人間の体にとってメリットが多いという説も一定数存在します。

情報の選択は慎重にね!

フェイクニュースが出回る令和の時代ですから、どんな情報も信頼できるリソースを元に慎重に判断をしていかなければなりません。

そこで今回は「牛乳は体に悪い説」を、国内外の学術論文を用いながらニュートラルな視点で検証してみたいと思います。

こんな疑問を解決します。

  • 牛乳って体に悪いの?
  • 牛乳以外でカルシウムは摂れる?
  • 結局牛乳は飲むべき?

それでは見ていきましょう。

目次

牛乳って体に悪いの?

骨や歯の健康には牛乳?

骨や歯の健康といえばカルシウム!

丈夫な骨や歯を育てるために重要な栄養素は、もちろん「カルシウム」ですよね。

カルシウム=牛乳と紐づけている人がほとんどではないでしょうか。

2016 年のとある研究によると、牛乳は子供の体重と骨密度の改善に効果があるとしています。 また、小児期の骨折のリスクも軽減すると説明しています。

牛乳コップ一杯(約 200ml)には、1日に必要なカルシウム量の約 1/3が含まれている。

さらに、多くの牛乳にはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが添加されています。

牛乳の最大のメリットは、その手軽さにあるよね。

しかし、含まれているカルシウムの量と、それを体内で吸収できるかどうかは別問題です。

牛乳をたくさん飲む人に限って、意外と骨粗しょう症や骨折率が高いなんてこと、ありませんか?

実はこれ、科学的に説明がついてしまうのです。

ある研究によると、骨粗鬆症による高齢者の骨折は、乳製品、動物性タンパク質、およびカルシウムをより多く消費する地域で最も高いことが示されました。

British Medical Journalによると、20代の女性61,000人と男性45,000人を調査したところ、牛乳の消費量と骨の強さには全く関係がないことが分かっています。これは骨折の回数や骨関係の病気などを参考に調査しています。

カルシウムを阻害する成分

実は牛乳には、カルシウムの吸収を阻害する成分が含まれています。

せっかく牛乳パックを一日一本飲んだとしても、それがそのまま体に吸収されることはないということです。

むしろ、栄養素を排出してしまい、体調を崩してしまうリスクがあります。

カルシウムを阻害する成分?!

一つずつ見ていこうね。

リン

カルシウムの吸収を阻害する成分として代表的なのが、リンです。

現代の食事では、リンの摂取量は過剰になってきていますが、牛乳にも多量のリンが含まれています。

マグネシウム

また、カルシウムの吸収を考える際に、マグネシウムも注目すべき要素です。

というのも、カルシウムの吸収を効率よく行うために理想的なバランスは、

カルシウム:マグネシウム2:1。(参考文献)

しかし、牛乳に含まれているマグネシウムの量は、

カルシウム:マグネシウム10:1程度です。

ミネラルはバランスよく摂ることが大切と言われています。

そのため、牛乳を飲みすぎると体内でのミネラルバランスが崩れ、マグネシウム不足に陥る可能性もあります。

またマグネシウムは、血液の㏗を調整する役割も担っています。

American Academy of Applied Osteopathyの前会長であるウィリアム・エリス博士の研究によって、1日に3〜5杯の牛乳を飲む人は血中のカルシウムレベルが最も低いことが明らかになっています。

これは、動物性たんぱく質が強い酸性であることに由来しています。

酸性の動物性タンパク質を大量に体に入れることで、血液中のPH濃度が強い酸性となります。

すると体は骨のカルシウムを一部除去することで、中和しようとします。

それにより体はカルシウムを損失し、骨密度を低下させるのです。

牛乳 体に悪い 不健康 科学的根拠

乳糖不耐症問題

自覚症状がある方も、多いのではないでしょうか。

牛乳を飲んだ後に必ず吐き気やお腹がゴロゴロすることって、よくありますよね。

たしかにホエイプロテインを飲むとお腹が緩くなるかも…。

乳糖不耐症とは、乳糖(ラクトース)が含まれるものを摂取したときに、腹痛、下痢、吐き気、満腹感などの症状が現れる状態。

腸の中で作られる「ラクターゼ」という消化酵素が足りないことが原因と言われていますが、

ヒトを含むほとんどの哺乳動物は、離乳後にラクターゼの活性が低下することが分かっています。

ラクターゼは乳糖を分解する酵素で、乳幼児のときは母乳の栄養を吸収するために、体内でラクターゼを生成することができます。

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人間だけだと、全世界の約70%の人口がそれにあたります。(オックスフォード大学論文参照)(アメリカ国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所のデータ参照)

ロンドン大学のJonathan Brostoff教授も、一部の西ヨーロッパ人を除く人間の体は、離乳後にラクトースを分解できないようになっていると述べています。

牛乳は人間の体に必要なく、飲まなくても死なないとのことだよ。

これはアレルギーとは異なり、そもそも「消化するのに向いていない」ということです。

牛乳 体に悪い 不健康 科学的根拠

第二次世界大戦後、日本のような一般に栄養状態の悪かった地域において、栄養状態改善のための施策を行うにあたって、牛乳の飲用で体調を崩すため飲めない者が多数居ることが問題となった。この牛乳によって起こる、主に消化系の諸症状の原因が、牛乳に含まれる乳糖を消化できないことが原因であることが明確になったのは、1958年に発表された次の論文によってだと言われる。

引用元(Wikipedia): 八木直樹『食品の科学と新技術』 p.105、p.114 日本出版制作センター 1992年2月15日発行

例えばヨーロッパででは昔から乳製品は毎日の食事に欠かせないもので、現代でもすごい量の乳製品を消費しますよね。

それはもちろん、乳糖(ラクトース)を消化できる人もいるからです。

しかしアジア人の90%は、牛乳を吸収するための酵素を腸の中に備えていません。

牛乳は安くて庶民の味方

牛乳はスーパーでも安く売られており、家計の味方ですよね。

豆乳など植物性物に比べて安いから買う、という人もおおいのではないでしょうか。

植物性ミルクなんて高くて買ってられないよ。

しかし、安く売ることができるのにはきちんとした理由があります。

工場型畜産問題

牛乳は「工場型畜産」と呼ばれる方法で、安く早く大量に生産することが求められます。

工場型畜産ってこんな感じ。

そのため、牛に遺伝子組み換え牛成長ホルモン(rBGH)というものを投与します。

国立がん研究所のデータによると、これはインスリン様成長因子(IGF-1)と呼ばれる別のホルモンのレベルまで引き上げてしまいます。

それにより、前立腺、乳がん、卵巣がんなどのリスクを大幅に引き上げることを、オックスフォード大学が発表しています。

これらは女性ホルモンのバランスをも崩し、過度な生理痛や生理不順、PMSなどに影響すると言われています。

またホルモンだけではなく、抗生物質の投与も必須です。

これは、劣悪な環境で育てられている牛たちが、感染症にかからないようにするため。

その残留物が牛乳には含まれていると言われています。

人間が抗生物質を日常的に摂取していれば、アレルギーなどを発症する可能性もあります。

劣悪な環境で感染症などを発症する牛たち。

放牧されていて、かつ自然妊娠、無農薬・遺伝子組み換えなしの餌だけで育てた牛から搾乳した牛乳だったら、安全かもしれません。

しかし、日本でそのような品質が約束された牛乳を探すのは極めて困難です。

癌の発生率が最も低い地域は、乳製品を消費しない地域なんだって。

イライラを抑えるカルシウム?

でもカルシウムが不足するとイライラするって聞くよ。

カルシウムが不足するとイライラするという話も聞きますよね。

それを理由に牛乳を飲むことが必要、と考える人も多いと思います。

しかし実際には、カルシウムがイライラを抑えるという科学的根拠は曖昧なところがあります。

むしろ、American Academy of Applied Osteopathyの前会長であるウィリアム・エリス博士の研究にもあったように、

血液の㏗のバランスを崩す牛乳を多量に摂取することで、イライラすることは増えてしまうのです。

結局牛乳は飲むべき?

British Medical Journalは「牛乳を一日に3杯以上飲む人は早死にする可能性が2倍になる」と研究者たちが警鐘を鳴らしています。

主な理由として、牛乳に含まれる高い脂肪分が、心臓発作のリスク増加に関連している可能性があるからです。

アメリカが日本で牛乳の消費を義務化してから、確実に日本で増えた病気がたくさんあります。

牛乳 体に悪い 不健康 科学的根拠

これらは牛乳が直接病気に結びついているというわけではありませんが、少なからず影響を与えているだろうということを、数字が顕著に表しています。

現在では、植物性ミルクもたくさん店頭に並ぶようになってきました。

長期的な健康を目指すのであれば、少しずつ植物性ミルクにシフトしてみる価値はあるでしょう。

おすすめの植物性ミルク

最近では日本でも牛乳の変わるとなる豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルク、オーツミルクなどが店頭に並ぶようになりました。

ただし、豆乳はイソフラボンが多く含まれており、普段から味噌や納豆、豆腐などを食べる習慣のある人には向きません。

ココナッツミルクとアーモンドミルクは環境負荷が大きすぎるので、筆者は買っていません。

個人的に一番おすすめなのが、腸内環境を整えるオーツミルクです。

オーツミルクは牛乳に比べて体への負担が少ないと言われているよ。

しかし市販のオーツミルクは、保存料、香料、乳化剤や、人工的にカルシムやビタミンを添加したものが多いです。

添加物や不自然なものはなるべく避けたい…。

そんな方におすすめしたいのが、オーツ麦と酵素だけで手作りのオーツミルク【Earth MILK】

Earth MILKを選ぶメリット
  • オーツ麦と酵素だけのシンプルな材料のみ
  • パウダータイプでコスパが良い
  • 飲む時に飲む分だけ作るからフードロスなし
  • 包装は最低限だからゴミが出ない

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

牛乳に対する理解を深めていただけたなら幸いです。

このブログでは、ヴィーガンの思想や健康上メリットに関する様々な情報を発信しています。

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